今や副業がいろいろな業種・企業で解禁され推奨されている時代。医師だけ副業ができずに取り残されているとしたら、こんな不公平なことはありません。医師だって戦略を立てて時間をうまく活用すれば、医業以外に副業をできるはず。こう考え、筆者はいくつか副業・複業を始めてみることにしました。
ここでは、自分の趣味を副業に派生延長させることについて、自身の例を挙げて紹介したいと思います。
また、筆者が副業を始めた目的についても本記事で紹介しておきます。
副業する真の目的をきちんと考えよう
収入を増やすことが、副業の直接的な目的です。ただし、時間を切り売りする副業はオススメしません。人生、時間が最も貴重な資源です。’Time is money’とは時間が重要な資源であることを述べたものであり、実際は時間と交換可能なモノなどありません。当直アルバイトや健診アルバイトは、自分の時間の代価として給与を得るという側面があることを意識しなければなりません。たとえそれが時給1万円を超える条件であっても、です。時間を失って本当にやりたいことが出来なくなる「期間損失」が、常に、今この瞬間にも生まれていると思いましょう。
では、副業で収入を増やしたとして、その先にある目的は何でしょうか。
- 働いた自分へのご褒美として、小遣いにしたい。
- 長年の夢である、高級車や高級住宅を手に入れたい。
- 今働いている職場の人間関係がイヤだから、早くリタイアしてストレスから解放されたい。
人それぞれ、いろいろな願望があるでしょう。ただ、あえてここで、副業をして収入を増やす真の目的を問い直しておきたいのです。
筆者の副業目的は
筆者の場合はどうか。それを語るには、まず筆者の医師人生を紹介しなくてはなりません。
研究医に憧れて医学部に入学し、勉強や実習をする中で、特に原因が分からない免疫異常が生じて発症する膠原病という疾患群を知ります。20歳代、30歳代などの若年で突然発症し、長期間通院と薬物治療を続けなければならない理不尽な人生になる。これを想像すると、こうした人たちを可能な限り普通の生活にしてあげたいと思うようになりました。
臨床を一人前に出来るようになったうえで、病因・病態の解明をすることが多くの患者のためになると考え、大学院で研究を行うという進路を選択。5年間の臨床研修を終え、専門医試験資格を得た状態で大学院に入学し、研究に臨みました。当然、研究活動は大変で、4年間では学位論文の受理には至らず。その後、医局人事で市中病院勤務をしながら3年間、学位論文を含む筆頭著者論文2本を完成させ博士号(医学)を授与。その後も医局人事に従い、市中病院で膠原病診療を継続中。
長くなりましたが、結局、世の中に大きなインパクトを与えるような研究成果は学位取得までの間に出せず。そうすると、よほど研究生活が好きな場合や教授の好意的配慮があった場合を除き、その後の研究生活は絶たれ、いち臨床医として医師人生が再スタートします。毎日通勤電車に揺られ、ひとり10分間以下の外来診療を繰り返す。まるで機械かのような生活に浸かっていくのです。こういった生活は、筆者が望むものではありません。
ここで考える。研究では芽が出なかった自分は、医師として何ができるだろうか。何をすることが世の中のためになるだろうか。そこで思いついたのが、「医師にアドバイスをする医師」。医師が働きやすいように、満足した生活が送れるように、医師の生活や進路にアドバイスできることはないだろうか。医師になって10年前後、第二の医師人生をスタートさせた今だからできることがありそう、そう思ったのです。
その後も考えを巡らせ、現時点での筆者の理念がこちら。
医師の複業化を通じて医療の多角化を実現する
この理念を実現のために、まず自身が副業・複業を実践していこうという方針を立てたのです。副業事業のひとつである本ブログのタイトルが「いしゃのふくぎょう」なのは、こういった背景があるためです。結果的に、医師の仕事の派生として副業ブログが生まれたわけです。
ここで、念のため注意書きしておきます。医師になって、すぐに副業・複業をしろと言っているのではありません。それには反対意見を持っています。若いときは、本業で軸をつくり、副業はあくまで軸足づくりに寄与するものを選ぶべきです。当直や健診のアルバイトをしてみても良いですし、抄読会でまとめた内容をブログ投稿することも良いでしょう。まずは医業に関連した副業を考えるのがオススメです。
副業に出来る趣味を探そう
いざ副業を始めようと考えると、どんな業種・事業にしようか、戦略を立てることになります。
まずは小さく稼ぐことを目標に、副業に出来そうなものを探してみます。巷の副業本にもあるように、自身のスキルを棚卸ししてみるとか、自分の人生を振り返ってみて武器になりそうなものがないか探すとか、色々な手法があるでしょう。例えば、このブログは本業である医師業務を派生させた副業です。まずは本業に関連した副業を考えてみるのがオススメです。
では、本業とはまったく別ジャンルの副業はどうか。ここでは、好きで長く続けられるというメリットを生かすため、趣味を派生して副業にすることを提案します。
筆者の現在の趣味のひとつとして、庭づくりがあります。自宅の庭にて雑木と果樹を植えて芝を張り、季節の変化を楽しんでいるのです。庭木の剪定、移植、果樹の手入れと収穫、芝刈りなどの庭作業がとても楽しく、休日かなりの時間を費やしています。新しく植えたい樹種の購入、芝刈り器具の新調、毎年の土壌や肥料の購入など、それなりに支出がかかることはやむを得ないと思っていました。
この庭づくりをブログにして収入を得てみようと考えたのです。実際に購入して利用した商品そのものを紹介し、広告として掲載することができます。アドセンス収入、アフィリエイト収入を狙う収益ブログというものです。
雑木の庭づくりは近年のブームであり、YouTubeコンテンツも含め、副業として増えつつあるテーマです。それだけでは独自性・優位性に欠けますが、そこに芝庭と果樹園という要素を加えることで、オリジナリティを出せると考えました。
個人事業ではありますが、上記の支出を経費にすることが出来るため、必要なものを購入して確定申告すれば納税額が抑えられます。まだスタートしたばかりですが、収益化を気長に待ちながら執筆を続けるつもりです。
また筆者が小さいころ、実家で母親が庭や畑周りに花を植えて育てたり草むしりをしたりしている姿を見てきました。当時はなぜ庭の手入れに精を出すのか、全く理解できませんでした。でも今は、庭いじりがすごく楽しくて、ついつい庭を眺めたくなる気持ちがよく分かります。田舎の実家ほどの庭の広さはありませんが、自分で作った庭は本当に気が落ち着くものです。
ちなみに筆者は、中学生時に作文と意見発表文でそれぞれ受賞歴があり、思い返せば文章を書くことが苦手ではなかったことに気が付きました。このため、ブログ業もそこまで負担に感じず始められ継続できるのではないかと思ってスタートさせました。
自分に合った副業を、じっくり考えてみませんか?
まとめ
筆者の趣味である庭づくりを、収益ブログ業に派生させた例をご紹介しました。また、筆者が副業をする目的についても本記事で記載しました。
どちらも皆様の参考になればありがたいです。

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